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作歌明治四十一年六月二十四日午前。
歌集「一握の砂」の冒頭歌がこれです。函館の大森
浜が歌の舞台と言われています。また啄木は太平洋を
「東海」と表現し、すなわちそれは「日本」を意味し
ます。北海道から上京して二ヵ月ほどが経ったころに
作られた歌で、間もなく暑い夏を迎え、海を懐かしむ
ようになると、啄木は次のように語っています。「海
といふと予の胸には大森浜が浮ぶ。」−生れて初めて
水泳を習い、また、夕方の散策を楽しんだのも大森浜
でした。「力ある海の言葉は深く予の耳底に刻みつけ
られてゐる」とも語っています(「汗に濡れつゝ」)。
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